塾長の挨拶

大学受験生の方々へ

 皆さんのやっておられる「勉強」は,その本質は,「学科勉強」というものなのです。 つまり,学科(所定の範囲がある知識領域)についてのお勉強です。 そして,受験向けのお勉強ですので,おのずから,程度いうものもあります。 キリが,あるのです。つまり,完全に当該学科についての知識確認処理ができなくたって,良いのです。 満点を取らなくても,良いのです。合格点をとれば,受験勉強の成果としては,完成といえるのであります。
 この受験勉強というものは,そのように,実に限られた世界での学習なのでございます。 ということですので,受験勉強が「出来た」からといってその人ご自身が特別に優秀であるという保証になどならないということが,こういうことから解るでしょう。 つまり,入試という限られた世界で点を取るのが上手であるなら,「受験勉強が出来た」とは,とりあえずは言えてしまうのですが,そこで終わってしまい、それ以降の成長がないのなら,皆さんがこれから出合う, 「海のように」広い学習対象の中を泳ぎきることは,出来ないわけです。
 ことほど然様に,受験勉強というものは,極めて小さな勉強でしかないのですが,2つ,そこから考えて頂きたいことがあります。
 1つは,それほど小さなお勉強なのですから,計画をたてて,手順に従って、ちゃんとやれば,このお勉強の完成は,見ることが出来るということです。 これが,受験勉強は,早めにこれを始めたほうが有利であるということに通じます。
 2つは,この勉強の規模と深さは,「海」ではなく,いわば浅い「池」です。平気で歩いて渉れます。特別な才能がいるわけでは,ないのです。 最低限の腰の力と,目標物を見失わない視力と,疲れても横にならないで頑張る根性(池がいくら浅いといっても,横になったら・・・溺れます)があるなら,必ずうまく渉りきれます。
 皆さんが,何処の大学に行きたい,とか,まず思えたら,その大学の入試は,上記のことをちゃんと理解して動いていくなら,ほぼ間違いなく,合格できます。
 ところが、これまでも、またいまだに、つくづくと存じますのが、なぜ大手予備校やチェーン店式の塾は、学科勉強でしかない「受験勉強」の成果である「合格」を、低レベルでしか達成できなのであろうかということなのです。
 大きい予備校ですと、生徒の人数を集めなければ経営が成り立たないことから、量にばかり目がいってしまい、 それで、「時期が来たから塾でもいこうか」というくらいのノリで予備校にいっておる無自覚な人々を相手にせざるを得ないため、その場が、 学習環境として劣悪なものになりがちだということなのでしょう。・・・こういう事情は、ある程度理解はできますが、それにしても、 大手予備校の合格率は・・・あまりにもお粗末であると申さざるを得ません。みんなでコストの無駄をしているような気がします。
 しかし、実は、もっと、うまいやり方があるのであり、巖丈志摩は正にそのやり方を提供するのでなければなるまいと信念しております。
 巖丈志摩は、粗製乱造の大手塾とは対極に位置する、少数精鋭の学習の場である、と自負して、このことが、有為の諸君のご参加をお待ちする所以です。