受験勉強レポート

T.Y(獨協高校2004年卒業 東京大学文科3類現役合格 進学)

僕は、ちょっと抽象的な話をします。受験勉強において、まぁ、基本的なスタンスについてですね。スタンスっていうと、かっこいいんですけど、普通の、普段どういう気持ちをもって、受験勉強にあたっているかっていうことです。僕自身の体験から言いますと、はっきり言って、受験勉強は嫌いで、まっ好きだって人はあんまりいないと思うんですけど、僕は随一嫌いだったと思います。何でかっていうと、別にやっていても全然面白くないし、何か、自分のためになっているのか全然わからないっていう、実際の生活に、役にたっているかっていうと、もうそんなこと全然なくて、何でこんなことやってんだろうって、いっつも考えてました。僕はけっこう、受験勉強というか、受験生活というか、受験勉強しなきゃいけない高3の時でも、いろいろ余計なことを考えていて、何でこんなことをやらなきゃいけないんだって、ずっと考えていたんですけど、結局、受験勉強じゃなくて、僕はもっとすごいことやりたいとかいうもの、僕は持ってたんですね。後、受験勉強を「こんなのいらねぇじゃん、もっと俺はすごい研究したいんだ、自分の興味あることやりたいんだ」とか、そういうふうに思ってたんですけど、でも、結局僕が達した結論っていうのは、そういう自分のやりたいことをやる前に、とりあえず、受験勉強っていう単純な処理、単純な暗算、暗記とか計算とか、そういうものですら出来ない人には、きっと、その先の研究とかは出来ないんじゃないかなって、多分。だから、受験勉強っていうのは、そういうこと、(興味あること)をやりたい人のための、ちょっとした関門なんじゃないかなって思ってから、じゃあ、とりあえず受験勉強はクリアしてやろうっていうか、受験っていうのをクリアしてやろうと思って勉強することにしました。まあ、そういうふうに思ったとしても、受験勉強っていうのは、つまらないんですよ。僕は好きじゃないんですよ、すごい。それで、じゃあ、つまらないのをどうやって効率よくやればいいかっていうんで、僕が思ったのは、「つなんない、ああつまんないな。これ、こんなふうに言われてるけど、こんなの役にたたないし、つまんないな。」って思ってる人にとっては、きっと、それは覚えにくくて、自分にとって役にたたないものになって、模試でも使えず、試験本番でも使えず、結局、自分の身につかないものになっていると思うんです。だから、ほんとに受験勉強をクリアするためには、少し楽しむっていうのが大事だと思います。楽しむっていうのは、ワイワイ騒ぐっていうんじゃなくて、文系で言えば、世界史とか「この人、こういうことをしたんだ」とか、ただ何年に誰がどこで何をしたって覚えるんじゃなくて、「この人、こんなことしたから、後でこんなことが起こったんだ」とかで覚えるとか、数学で言えば、ただ1+1=2とか覚えるんじゃなくて、「ああ、こういうふうに、この人が公式を発見したから、今、公式が出来ているんだ」とか、まあ、そういうのを片隅に置きながらやっていると、楽しくなるっていうと、言い過ぎなんですけど、でも、覚えるのが苦ではないっていうか、「オレ、ちょっと、知識身についてんじゃん」っていうのを自分で実感することが、出来るんですね。ちょっと楽しむって感覚を身につけていくことは、後々苦しくなってきたとき、(夏明けてとか、直前とか)「ああ、でも、オレ、ああやって覚えて、楽しんで、覚えてっていうか、そういう感覚を身につけて覚えたから、少しぐらいは実際に出来るんじゃないかなー、問題も解けるんじゃないかな」っていう、自分でアウトプットしていくっていうか、かっこよく言えば、そういうことが自分でやりやすくなると思うんですよ。楽しく覚えれば、というふうに、自分で、何て言うか、そういうのが少し、大事だと思うので、そういうのを頭に入れておいて欲しいと思います。後、受験勉強の山場についてですね。山場って、ここは山場だっていうのはないんですけど、夏、僕で言うと、夏が明けたころに、夏は凄くやったので、時間も濃度も効率的にやったと思うので、夏が終わった後、「あー、オレ、やったな」っていうの、ちょっと実感していたんですけど、その時はその実感をしている時点で、気が抜けてることだと思うので、夏の後、ちょっと先の話、先でもないか、まあ、夏の後は、ちょっと、皆さん気をつけて下さい。魔物が棲んでます。後、よく、夏は受験の天王山(?)って言いますが、夏やらなきゃ落ちるって言い方ですね、多分。でも、夏だけやれば受かるとは誰も言ってません。夏、やった方がいいんですけど、夏、終わった後も、気を抜かないで頑張りましょう。後、これ、僕の個人的な話で悪いんですけど、直前期、試験直前と、試験当日の話をします。試験直前は、僕はすごく緊張しちゃって、吐くくらい緊張したんですけど、それで、あまり眠れなかったんですけど、人間てのは不思議なもんで、緊張すると眠気が冷める、眠気がない。だから、緊張してて眠れないってことは、次の日の受験の時、眠くなっちゃうかといったら、そうではないです。 最後に、巖丈志摩は、すごい素晴らしい塾だと思います。それは何か、先生とか、生徒とか、周りの人とかも皆まじめに、本気でやってると思うんで。今から1年間勉強する人は、周りの環境はもう整ったと思ってください。あとは、もう、自分が勉強するだけです。