受験勉強レポート

A.R(高輪高校2009年卒 東邦大学医学部医学科進学)

皆さん、こんにちは。1年間浪人して東邦大学医学部に進学することになったA.Rです。初めてガンジョーを訪問したのは、高校1年生のときでした。初めて浅野先生にお会いした時には、やけに自分が若いことを強調する人だな、と違和感をおぼえたことを覚えています。ちなみに今でも違和感をおぼえます。僕は、ガンジョーに4年間お世話になりました。その代わりと言ってはなんですが、ガンジョーに対する感謝の気持ちを込めて合格体験記を書きました。僕が受験勉強中に感じた良かったところ、悪かったところを出来る限り詳しく書いたつもりです。現役生、浪人生の方はもちろん高1、高2生の方も、また、医学部志望だけでなく他学部志望の方も参考にして欲しいと思います。

<受験結果>
・東京慈恵会医科大学医学部→×  ・杏林大学医学部→△(補欠)
・東京医科大学医学部→×     ・北里大学医学部→○
・日本大学医学部→×       ・北里大学薬学部→○
・東邦大学医学部→○       ・東京薬科大学薬学部→○


<浪人時代に重視したこと>
いきなり!?と思うかもしれませんが、以下の事を記しておくと後々のことが説明しやすくなるので先頭にもってきました。
1、総論と各論
これは、勉強に限らず全ての事について応用することができる考え方であり、かなり重要な考え方です。まず、総論とは全体にわたる論、つまり物事を大まかに捉えていく論です。そして、各論とは物事の1つ1つを細かく、詳しく把握していく論です。例として、日本史を挙げましょう。日本の歴史は大きく分けて旧石器、縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、安土・桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成時代に分けることが出来ます。そして次に、例えば平安時代だと、・平安京と律令政治・藤原氏の政治、とそれぞれ詳しく見ていくことができ、さらに、平安京では桓武天皇が〜、藤原氏は摂関政治を〜とどんどん詳しく把握していくことができます。あることについて、大まかに分ける→分けたものを詳しく見ていく、という繰り返し、これが総論と各論という考え方です。
2、自分を客観的に見る
この「自分を客観的に見る」ということは、かなり難しいことだと思います。しかし、この技術をマスターすると現在の自分の状態を把握することができ、今後自分がどのように行動していくべきか分かるようになり、そして、自分を正しい方向へと導けると思います。自分を客観的に見ることは、簡単に言えば、自分を知るということだと思います。自分のことを良く分かっていない人が、自分で何か優れた事を出来るとは思いません。勉強のことに関して言えば、自分を知ることによって〜の教科は〜日後に復習しなければならないなどの勉強スタイルを確立することができると思います。人はそれぞれ千差万別で、自分に合ったペースがあると思います。それを知ることでもっともっと自分を高めることが出来るでしょう。

3、計画をたてる
これは、僕が受験を攻略するにあたって最も重視したことであり、昔ガンジョーにいらした化学の先生は「自分に合った計画を立てることが出来れば受験の半分は終了だ」と仰っていたほどです。なぜこんなにも重要視しているのかと言うと、計画を立てることによって、自分のやるべきことがはっきりし、何の迷いもなく勉強に集中することが出来るからです。 さて、ではどのように計画を立てていけばいいのか?この時に応用するのが総論と各論の考え方です。まず、『志望校を決める→〜月までには〜という状態にしなくてはいけない→〜月までには〜の問題集を〜周しなくてはいけない→〜くらいから〜の問題集に取り組み始めなければならない→1週間に〜だけの量をやらなければならない→今日は〜だけやろう』、というふうに立てていきます。こうして計画を立てていくことによって、自分がどの問題集を使えっていけばいいのか、また、どう勉強していけばいいのか、ということが分かると思います。計画を立てるときは、システム松田や僕の作った週間予定表を使ったり、また、その日にやるべきことは「勉強ノート」と題してその日にやるべきことを書き、終わったら線を引いて消していく、という方法をお勧めします。しかし、ここで注意しておかなければならないことは、計画を立てるときに自分がスーパーマンになってはいけないことと計画の中に必ず予備日を設けておくということです。計画を立ててもその計画が自分では実行不可能であった場合、それはもはや計画ではありません。自分が作った計画を1度客観的に見てもう1度練り直す必要があります。また、自分が出来るくらいの計画を設けたとしてもその計画を100%実行できるとは限りません。予備日を作っておくことによって、計画を調整することができ、計画をスムーズに実行することが出来ると思います。(僕が自分のやってきた勉強を詳しく書くことが出来るのは、念入りに計画を立てており、その計画表が残っているからです)
4、継続は力なり
こんなこと言わなくても分かってるよ、と思うかもしれませんが、こういうことは改めて意識しなければ忘れてしまうものです。僕は、忘れない様にいつも必ず目にするノートの表紙に大きく書いていました。ここで言っておきたい1つ目のことは、学業面のことです。浅野先生は、「1日勉強しないと3日遅れる」と仰っています。なぜかと言いうと、自分が1日遊んでいる間に全国の〜万人は勉強しており、そして、1日遊んでしまったことによって勉強をする態勢が崩れ、取り戻すことも含め3日かかるからです。ですから、半日遊んだら、単純に1.5日遅れるかというとそういうわけではないのです。この法則を使って友達とのカラオケ等うまく息抜きをして欲しいです。それと、もう1つは、生活面のことで、起床時間についてです。塾生の中には、毎日〜時に来る人、ある日は〜時に来てある日は〜時に来たりと毎日来る時間が違う人がいます。後者の人は、はっきり言ってヤバイです。なぜかと言うと、毎日来る時間が違うと勉強のリズムが定まらず、しっかりした勉強の態勢をつくることが出来ないからです。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起き、同じ時間に到着することが大切なのです。
5、量と密度
量とは勉強時間のことを指し、密度とは自分が勉強している時の集中の度合いを指します。多くの人は、量は増やせると思いますが、密度を濃くすることは難しいと思います。僕は現役生の時、量ばかり重視していて、密度を重視していなかったという反省があったので、浪人生の時は量は当たり前で、なるべく密度を濃くするように心がけました。具体的には、自分が勉強している時でも客観的に見て、自分の勉強がはかどっているかどうかをチェックしていました。はかどっていると感じた時は、そのまま同じ勉強を続け、はかどっていないと感じた時は、他の勉強に変えたり、読書したり、6階の講師室に行って先生や友達と少し話したりしていました。こうすることで、密度を濃くすることができ、勉強の吸収率がかなり向上しました。
6、友達とのコミュニケーション
塾生同士でコミュニケーションをとることができるというのは、ガンジョーの特徴の1つだと思います。この特徴を活かさないのはもったいないです。自分が友達に有益な情報を与えると、次は友達が自分に有益な情報を与えてくれます。この循環を作ることによって自分の勉強スタイルがより良くなっていくと思います。また、これには塾生同士の教え合いも含まれます。人に教えることで、自分がしっかりと理解していなかったことに気づいたり、理解していたことを再確認することができ、また、友達から教わることで先生から教わるよりも記憶に残りやすくなりもします。
7、先生と友達の活用
ガンジョーでは、6階に講師室が設けてあり、塾生と非常に触れ合いやすい環境になっているため、塾生は先生に何の躊躇もなく質問をすることが出来ます。また、先生用のケースがあり、そこに何か要望を書いてケースに入れて置けば先生がすぐにその要望を叶えてくれます。これは、ガンジョーが他の塾と最も違う点だと思います。僕は、先生は塾生に勉強を教えるだけでなく、悪い言い方をすれば塾生に使われるためにいると思っています。どんどん使わなければ損です。先生方の寿命が何年も縮まってしまうくらい使って下さい。そして、友達の活用も重要です。当たり前ですが、これは友達をアゴで使うということではないです。これは、例えば、〜日に〜の赤本解こうぜ!と数人に呼びかけて、数人で赤本を解き、答え合わせをし、間違えたところをみんなで教え合ったりすることです。これなら、他人だけでなく自分も得し相乗効果を期待することが出来ます。これは、結構オススメです。友達には負けたくない、という思いから本気で赤本の演習をすることが出来るし、友達に負けてしまったらいつも以上に自習室での勉強に身が引き締まり、勉強の密度が濃くなります。
8、読書
読書の効果は、実際にしてみて、継続しなければ分からないと思います。僕は、昔から読書をすることが嫌いであり、現役の時の前期は少しだけ読書をしていたのですが、後期は読書の時間をとらなくなってしまい、結局ろくに読書をしなかったため、現役〜浪人の夏前までは、本当に日本語を書くことが出来ませんでした。英語の授業では訳がぶれたり、説明問題でうまく説明できなかったり、英作文の論理展開が意味不明であったり、小論文の授業では返ってきた添削のある部分に線が引っ張られ、ただ「?」とだけ書かれていたりと大変苦労しました。しかし、浪人してから1週間に1〜2冊本を読むにつれて(もちろん受験期間中も読書をしていました)夏後にはしっかりとした日本語を書くことが出来るようになり、それにしたがって論理的思考もうまくなりました。また、これは個人的な意見なのですが、読書することによって自分を客観的に見ることが大変うまくなると思います。読書していなかったときの僕は、上記したように、ほとんど主観的にしか物事を捉えることが出来なかったのですが、読書をすることで物事を客観的に捉えられるようになりました。浅野先生がいつも口をすっぱくして言っている理由はここにあると思います。
9、禁欲と息抜き
受験生は、受験勉強以外にやりたいことがたくさんあると思います。しかし、やりたいことばかりやっていたら、志望校には受かることが出来ません。このことは、誰でも考えれば分かると思います。じゃあ、受験勉強以外に他のことをやらなければ志望校に合格することが出来るのかというと、必ずしもそうなるとは限らないと思います。確かに、禁欲することは大切なことなのですが、禁欲しすぎは良くないと思います。僕たちは人間なのだから、息抜きをしなければ受験勉強をすることは無理だと思います。僕は現役生の時、自分の体の3割を占める音楽をやめ、運動をやめ、マンガをやめ、テレビをやめるなど受験勉強以外のことは、ほとんどやめてしまいました。その結果、なんだかいつもムカムカし、勉強にうまく集中することが出来ない、という状態に陥ってしまったことがあります。こんなことになるくらいなら、息抜きした方がマシです。息抜きの方法は、人によって異なると思います。ちなみに、僕は浪人の時、音楽を弾くことも聞くこともやめていましたが、1週間に1回ランニングをしたり、ジャンプを読んだりと多少の息抜きをしていました。今考えても、やはり息抜きをしていて良かったなと思います。息抜きをしていなかったら、現役生の時と同じことをまた繰り返していたと思います。

10、睡眠
調べたところによると、6〜7時間の睡眠が最も適切な時間らしいです。このくらい寝れば、しっかりと密度の濃い勉強をすることが出来るようです。また、人間の脳や体は昼間でも午前10時、正午、午後3時ごろを中心に機能が落ちてしまうため、この時間帯に20分前後の睡眠をとった方が良く、昼寝を20分以上してしまうと、目覚めてから頭がボーッとしてだるくなってしまうそうです。寝覚めをすっきりさせるためには、眠る直前に濃いコーヒーや緑茶を飲むと良いそうです。


<高1、高2時代>
僕は上記した通り、高校1年生の時にガンジョーに入塾しました。しかし、僕は塾に入っただけでいつも塾に行く前に前回の課題をちょろちょろっとやる程度しか勉強をしておらず、構文150などの自主課題も数ページやってそれきりで、いつの間にかほこりをかぶっていました。僕がこのような状態になってしまった要因には、まず1つ目に単に勉強をすることが嫌いで、勉強するのが面倒くさいと思っており、医学部志望にも関わらず受験に対する危機意識が全くなかったということが挙げられます。というのも、浅野先生は授業中に塾生によく発破をかけますが、この頃の僕は先生の仰ったことは右から左にただ流れていただけあり、また、6階の講師室にもなんだか入りづらいという理由から掲示板に目を向けていなかったために受験の情報を掴んでいなかったからだと思います。ガンジョーのみなさんには、このような間抜けたことをしないで欲しいと思います。これではただのお金の無駄になってしまいます。そして、2つ目の要因に、塾で友達を作っていなかったことが挙げられます。今ではかなりマシになったのですが、この頃の僕は大変シャイであり、初対面の人とうまく話すことが出来なかったのです。なので、自主課題について、自分がどう勉強すればいいかを他の人達に聞くことは出来なかったし、また、どの程度他の人達が自主課題をやっているのかを把握していませんでした。その結果、気付いたら高2になるときには、他の人達は構文150などの自主課題を終了していた、という事態が生じていました。このことは、今考えてもぞくっとします。なんと愚かなことをしてしまったのだろうと悔やむばかりです。この時期からこのままではマズイと思うようになり、少しずつ勉強しだし、夏ごろには友達も少しずつ出来てきました。そして、夏休みになるべく自習室に来るようにし、だんだんと勉強の態勢ができていきました。しかし、今考えるとこの頃の勉強は、受験勉強とはほど遠く、的を射ていないような勉強だったと思います。その点では、今の高2生はかなり的を射た勉強をしていて、とてもうらやましく思います。特に掲示板に自分の目標を貼り付けるのは、とてもいい方法だと思います。この方法によって、勉強の密度が濃くなることでしょう。しかし、例えば、掲示板に「次回の単語テストで絶対に60点以上とる!」と貼り付けておいて、40点程度しかとれていないという事実は、あまり芳しくないと思います。というのも、それでは掲示板に目標を貼り付けても別に達成しなければいけないわけではない、という考えが心の底に存在してしまう可能性も出てきてしまいます。掲示板の活用方法は、確かにいい方法をですが一歩間違えれば全く使いものにならない方法になってしまいます。掲示板に目標を貼り付けた以上、絶対に達成しなければならないという意識をしっかり持って欲しいと思います。
アドバイス:理系の人に向けてですが、高1,2生の時は英語と数学を中心に勉強し、理科の勉強はほどほどにした方がいいと思います。というのも、理科2科目が本格的になってくるのは高3の時であり、理科が始まってくると英語と数学に割けられる時間が少なくなってしまうからです。


<現役時代>
ここでは、反省点だけを書こうと思います。
・総括
現役の時は、@総論と各論の考え方をうまく使えていなかったAしっかりした計画たてておらず、その場その場で勉強をしていたB量ばかり増やして密度を重視していなかったC最初の方は友達とコミュニケーションをしっかりととっていたが、受験が近づくにつれて一人よがりになっていったD読書する時間なんてないという理由を勝手につけて読書をあまりしていなかったEなんでもかんでも禁欲しすぎたF睡眠時間をしっかりとっておらず、学校の授業中に爆睡することもあり、勉強の密度が薄かった、という反省があります。
・英語
なにより、この時は浅野先生を100パーセント信用していなかったことがいけなかったと思います。別に浅野先生の言っていることが全て正しいわけではないと思って勉強していました。なんと愚かな考え方をしていたのでしょう。当たり前ですが、浅野先生はベテランの先生です。志望校に合格したいのならば、自分の身を委ねるのが1番です。 英単語は、高2のときに結構やっており、1度72点をとったことから少し自信を持ってしまい、現役の時はそこまで単語をやっていませんでした。また、授業の復習もすぐにやっていませんでした。授業の復習は、3日以内にやらなければ効果が薄れてしまいます。最悪、1週間以内に復習をしなければなりません。
・数学
数学VCに関しては角田先生の授業に合わせており、数学TA・UBに関しては角田先生の授業でもらう難関大数学演習だけをやっていて、無理して難しい問題をやり、基礎〜標準レベルで入試では絶対に正解しなければならない問題をほとんどやっていませんでした。
・化学
セミナー化学という簡単な問題集ばかりをやっていて、難しい問題をあまり解いていませんでした。それに、この頃の僕は圧倒的に解く問題の量が不足しており、また、どの問題をどのように解けばいいのか、という解き方を知らなさすぎでした(実はバランスシートの使い方すら把握していませんでした)。
・生物
まず、本格的に勉強し始めたのが夏の少し前でした。この時期まで理科は化学ばかりをやっていました。最初はチャート式をやり、次に理系標準問題集をやりました。チャート式は、まあまあです。生物をやり始めるのならば、Z会の「はじめる生物50テーマ」がいいと思います。この問題集ならば、総論と各論の考え方がうまく使えるでしょう。


<浪人時代>
ここでは自分が立てた計画をもとにどの時期にどの問題集をやり、どのように勉強していったのかを詳しく書こうと思います。

1、浪人決定(3月12日)〜前期授業開始前日(4月20日)
僕の敗因は、全体的に学力不足であったことなのですが、特に数学が苦手科目だったからであり、その中でもベクトル、数列、場合の数と確立、数VCが特に苦手だったので、これを中心に基本の確認と弱点を克服していきました。
・英語

★★★★☆ターゲット1900
 英単語をかなり忘れてしまっていたので、これを使って英単語を思い出しました。具体的には、常に試験に出る基本単語、常に試験に出る重要単語、ここで差がつく難単語の順に潰していきました。
★★★★☆構文150
 この問題集は、高2の時に終了していた問題集なのですがもう1度やりました。これをやることによって構文を再確認することができ、また、自分が現役の時にどれだけ構文をおろそかにしていたのかを思い知らされました。やり方は、どんどん訳をしていき、そして、やり終わった構文の例文だけを毎日目にして構文の使い方を確認して憶えるようにしていました。
・数学

★★★☆☆麻生の解法 実戦!ベクトル・数列
 チャート式の問題集のような、解説が丁寧でなく無味乾燥なものと比べて、かなり解説が丁寧であり、ベクトルと数列の基本〜標準問題があります。苦手の人には、オススメの参考書です。僕は、この問題と解説をこの期間に全部暗記しました。
★★★☆☆麻生の解法 実戦!場合の数と確率
 ベクトル・数列編と同様です。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学VC
 チャート式の問題集のような、解説が丁寧でなく無味乾燥なものと比べて、かなり解説が丁寧であり、基本〜標準問題があります。学校の授業で数学VCをあまり理解していなかった人もこの問題集をやれば、しっかり理解することができるでしょう。僕は、このマセマの問題集になぜ現役の時に出会わなかったんだ・・・ととても後悔したことを覚えています。数学の先生は、チャート式を結構オススメするのですが、僕はマセマの方が理解しやすいし、印象に残りやすいのでこちらをオススメします。
・化学
★★★☆☆実力をつける化学(理論編)
 この問題集は、解説は詳しく書かれているのですが、問題数が少ないと思います。それに難易度がすこし高いので、ある程度化学の問題を解きこなしていないと、この問題集を使う意味がなくなってしまうと思います。
★★★☆☆実力をつける化学(有機・無機編)
 理論編と同様です。
★★★★☆難関大化学(駿台夏期講習:西村先生)
 僕は、佐々木先生と相談してこの講習を受講しました。問題は、溶解度、中和反応、酸化・還元反応、気体の標準問題です。
・生物
★★★★★理系標準問題集
 この問題集は、どれも頻出の問題ばかりで、かつ解説が詳しく書かれています。僕は、この問題集を現役の時に2周ほどしていたので、この時期にもう1周して出来なかった問題や今回はできたけど次回は解けるかどうか分からない問題をピックアップして、その問題と解説をノートに貼り付けました。
2、授業開始(4月21日)〜夏期講習開始前日(7月17日)
・英語
★★★★★単語王
 この単語帳は、派生語、熟語、例文はもちろん、同義語ものっており、単語についての説明があるのでかなり使えます。
★★★☆☆速読英単語 必修編
 英単語レベルは、結構易しいです。この単語帳には、リスニング用のCDが付いているので、僕はこれを使ってリスニング対策をしていました。
★★★★☆英語頻出問題総演習(即戦ゼミ3)
 受験には必須の構文と熟語などが網羅されていて、内容的には大変すばらしいと思います。しかし、無味乾燥であり、解答が別冊になっているなど、自分にはこの問題集があまり合わなかったので、途中でやめてしまいました。
★★★★★英文法・語法のトレーニング 戦略編
 問題と解説が非常に充実しており、また解答が別冊になっていなかったので、僕は英語頻出問題総演習を途中でやめて、これをやりました。この本の難易度は、黄色本よりもすこし難しいくらいです。1周ほどしか出来ませんでした。
★★★★★英作文ノート(浅野先生に提出)
 英作文は、練習すればするだけ伸びると思います。僕は、3日に1度出すことを目標として頑張りました。しかし、先生の都合もあってこのペースが保てない時もあったので僕は英作文ノートを2冊作り、交互に提出していました。これは、直前期まで続けました。
・数学
★★★★☆江川数学
 この先生の授業では、数学TA・UBの基本〜応用の問題が扱われていて、基礎の確認をすることが出来たり、応用問題にチャレンジすることが出来ます。この期間は、この教材を授業後の復習も含めて2周しました。
★★★☆☆長澤数学
 この先生の授業では、数学TA・UBの標準〜プチ応用の問題が扱われています。正直なところ、数学TA・UBに関しては江川先生の教材だけで十分だったので、この教材はあまりやりませんでした。といっても、最後の授業に総合確認テストがあったので、授業後の復習も含めて2周しました。
★★★★☆角田数学
 この先生の授業では、数学VCの標準〜応用問題が扱われています。結構難易度が高いので、初めて数学VCを勉強する人にとってはキツいでしょう。僕は、マセマの合格シリーズをやっていたのでそこまでキツいとは感じませんでした。
・化学
★★★★☆化学T・U 重要問題集
 この問題集は、基本〜標準の問題があり、問題数は結構多いです。この問題集をしっかりやれば、かなり実力をつけることができるでしょう。僕は、理論分野を3周、有機分野を1周しました。
・生物
★★★★☆生物弱点ノート
 これは、僕が自分で作ったノートであり、理系標準問題集の問題や授業の演習で扱われた自分の弱点の問題を貼り付けたノートです。このノートを繰り返しやっていました。
★★★★☆大石生物(宿題)
 とにかく量が多く、その分たくさんのパターンの問題を解くことが出来ます。この宿題は、毎回ノートに解いて答え合わせをして、論述は先生に添削してもらっていました。量が多かったので、授業後の復習程度しか出来ませんでした。

3−1、夏期講習開始(7月18日)〜8月2日(3〜5日は予備日)
この時期は、あまり講習がはいっていなかったので割と自習に専念出来ました。
・英語
★★★★★単語王
 勉強に少し飽きてきて、集中力が切れて来たと感じた時にやっていました。英単語の勉強は、基本的に確認の作業が主だったので、疲れた時にやるのがオススメです。
★★★★☆システム英熟語
 動詞や前置詞のイメージが書かれており、英熟語を覚えやすくなっています。英熟語は、短期期間中に詰め込んでやるのが良いとヨスケさんに言われたので、英熟語は夏から本格的にやりました。
★★★★★英文法・語法のトレーニング 戦略編
 少しずつやり、3−1、3−2の時期で1周しました。
★★★☆☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 リスニング用のCDです。速読英単語からこれにしてみました。内容はかなり幼稚であり、レベルは初心者向けで、かなりスピードが遅いです。もともと父親が持っていたので、やってみました。
・数学
★★★★☆江川数学
 この時期に、前期で出来なかった問題や次回に出来るかどうか不安な問題だけをやりました。
★★★★☆角田数学
 この時期にもう1周しました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学TA
 3−1、3−2の時期で1周しました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学UB
 3−1、3−2の時期で1周しました。
・化学
★★★★☆化学T・U 重要問題集
 有機分野を1周しました。
★★★☆☆無機化学の攻略(駿台夏期講習:谷口先生)
 僕は、無機分野の暗記は前期の時から夏にやろうと決めており、佐々木先生がガンジョーで無機分野の講習を作っていなかったのでこの講座をとりました。この講座では、無機化学の基本〜標準問題を扱っており、授業では無機分野をかなり丁寧に説明してくれます。また、付属品として教材とは別に問題集をもらえます。授業後に復習として、1周しました。
・生物
★★★★☆生物T・U標準問題精講
 標準問題ばかりが集められた問題集です。しかし、僕には、なんだか合わなかったのでこの時期だけやってみてやめてしまいました。
★★★★★スクエア最新図説生物
 この時期に買った資料集です。ヤバイです、これ。この資料集は、他の資料集と比べてかなり詳しく書かれているし、最新のことまで何でも書かれています。この資料集を使いだしてから生物への理解度がかなり上がりました。受験が終わるまでずっと使いました。

3−2、8月6日〜8月17日(18,19日は予備日)
この時期は、4つの講座を受講したため、あまり自習することが出来ませんでした。
・英語
★★★★★単語王
 3−1と同じです。
★★★★☆システム英熟語
 3−1と同じです。
★★★★★英文法・語法のトレーニング 戦略編
 少しずつやり、3−1、3−2の時期で1周しました。
★★★☆☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 毎日、寝る前に30分くらいやっていました。まず英語だけを何回か聞いてみて、次にスクリプトを見て、何と言っていたかを確認し、そして、英語に合わせて音読していました。
・数学
★★★★☆角田数学
 この時期に、前期で出来なかった問題や次回に出来るかどうか不安な問題だけをやりました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学TA
 3−1,3−2の時期で1周しました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学UB
 3−1,3−2の時期で1周しました。
・化学
★★★☆☆無機化学の攻略
 自分で自信のない問題だけ解きなおしました。
★★★★☆化学特講T(駿台夏期講習:西村先生)
 春期講習にこの先生の授業を受けて、解き方がうまく、気に入ったので受講しました。この講座では、標準〜応用問題を扱っています。量がかなり多いため、授業のあった日に少し復習する程度しか出来ませんでした。

・生物
★★★★☆実力をつける生物
 問題の量は少ないですが、解説が丁寧であり僕に合っていたのでこの問題集をすることにしました。3−2、3−3の時期で1周しました。

3−3、8月20日〜9月5日(6〜7日は予備日)
8月30日からは、授業が全くなく、自習に専念することが出来ました。
・英語
★★★★★単語王
 3−1と同じです。
★★★★☆システム英熟語
 黒字だけをやっていき、その部分だけは何となく雰囲気が掴めるようになりました。青字の部分はやりませんでした。
★★★★★英文法・語法のトレーニング 戦略編
 この時期に1周しました。結構キツかったことを覚えています。
★★★☆☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 3−2と同じです。
・数学
★★★★☆合格!数学VC 実力up!問題集
 標準〜プチ応用問題があります。私立医学部では、難易度が高い問題というのはあまり出題されず、標準問題がたくさん出題されることが分かっていたので、この問題集をやりました。1日にやる量を決めてやり、だいたい半分くらいまで解きました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学TA
 1周目に出来なかった問題だけをやりました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学UB 
 1周目に出来なかった問題だけをやりました。
・化学
★★★★☆化学特講T
 3―2の時期にしっかりとした復習が出来ていなかったので、講習で扱われなかった部分も含めて1周しました。
・生物

★★★★☆実力をつける生物
 3−2,3−3の時期で1周しました。この時の自分にとっては、1周しただけでも知識の確認をすることができ、かなり勉強になりました。

4、後期授業開始(9月8日)〜冬期講習開始前日(12月12日)
この時期から少しずつ赤本研究が始まってきたので、自習勉強は少なくなっていきました。
・英語
★★★★★単語王
 あまり英単語に割ける時間がなくなってきたので、ちょっとした時間にパラパラ見る程度になりました。
★★★★☆システム英熟語
 英単語と同じで、ちょっとした時間にパラパラ見る程度でした。
★★★★★英文法・語法のトレーニング 戦略編
 この時期には、問題を覚えてしまったこともありだいたいの問題は解けるようになっていました。
★★★★☆英文法・語法のトレーニング 演習編
 赤本研究をやっていて、必ずと言っていいほど文法問題を間違えてしまっていたので、マズイと思って12月7日からやりだしました。戦略編と違って問題ばかりあり、詳しい解説は戦略編の何ページを見れば分かると書いてあり、とても使いやすかったです。
★★★★☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 この時期に速聴機能のあるsonyのウォークマンを買い、リスニングをやりだしました。最初は、1.5倍速くらいで聴いて、最終的に2倍速で聴くようにしていました。
・数学
★★★★☆江川数学
 この先生の授業では、数学TA・UBの標準〜応用の問題が扱われていて、前期から夏までにつけた実力をためすことが出来ました。しかし、この時期でもかなり出来ない問題がありました。1〜2周しました。
★★★☆☆長澤数学
 この先生の授業では、数学TA・UBのプチ応用〜応用の問題が扱われています。はっきり言ってあまりやりませんでした。授業後に軽く復習しかしませんでした。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学TA
 時間的に解くことは難しかったので、出来なかった問題をパラパラ見直していました。
★★★★☆馬場・高杉の合格!数学UB
 時間的に解くことは難しかったので、出来なかった問題をパラパラ見直していました。
★★★★☆角田数学BY
 ほとんどが標準〜プチ応用問題です。あまり問題数は多くないです。医学部志望には、もってこいの教材だったのでしっかりとやりました。
★★★★☆合格!数学VC 実力up!問題集
 角田数学BYとほとんど同じような難易度です。角田数学BYと並行してやりました。できるだけここにある問題は、解き方を暗記するようにしました。
★★★★☆角田数学BX
 かなり難易度が高い問題ばかりあります。この教材は、途中まではやっていたのですが、手を回すことが出来なくなり途中でやらなくなってしまいました。
・化学
★★★★☆化学T・U 重要問題集
 本当に自信のない理論分野の問題だけを解きなおしました。ほとんど無かったです。
★★★☆☆大学入試の得点源 化学[無機]
 佐々木先生のオススメされた参考書です。あまり詳しいことは書かれていませんが、ちょっとした知識の確認に便利だったので、使っていました。
★★★☆☆無機化学の攻略
 問題集を少しだけやりました。基本的には、あまりやっていません。
★★★★☆化学特講T
 自分の苦手分野の問題だけをピックアップして、何度もその問題を解きなおしました。
・生物
★★★★☆大森茂の生物論述問題の解き方
 これは、大石先生に勧められて買った問題集です。この問題集は、あるテーマについて50字と100字の場合でどのように答えればいいのかを解説した問題集です。これをやると、自分がどれだけ生物を理解していたかを把握することが出来るので、入試に生物論述を必要としない人でもやった方がいい問題集です。僕は、第1編だけを繰り返しやりました。
★★★★☆大石生物
 前期と同じようにやりました。 〜赤本研究〜
英語・・・9月下旬あたりからやり始めました。最初は、私立医学部特有の問題に慣れることが出来なかったのですが、やっていくうちに慣れていき結果もそれに従って良くなっていきました。
化学・生物・・・防衛医大の受験が終了してからやり始めたので、だいたい11月3日あたりから少しずつやり始めました。化学、生物に関しては、3〜4年分を2周すれば、医学部特有の問題の傾向性を把握することが出来るのでこれで十分だと思います。
 数学・・・数学は化学と生物と比べて少し遅くから始めました。数学の場合、医学部特有の問題とまで変わった問題はあまりないので、前期からしっかりと勉強をしていたらちゃんと対処できるだろうと思い、数学は化学と生物と比べて少し遅くから始めました。と言っても、やらないとそれはそれで不安なので3年分はやりました。

5−1、冬期講習開始(12月13日)〜12月28日(29、30日は予備日)
・英語
★★★★★単語王
 この時期は、単語帳をあまりやりませんでした。どちらかと言うと、東邦のような医系英単語を使ってくる学校の対策として赤本に出て来た医系英単語をメモしていって、それを覚えていきました。
★★★★☆英文法・語法のトレーニング 演習編
 赤本研究以外には、長文をやることがあまりなかったので、これに時間を費やすことが出来ました。12月7日〜12月30日の間に2周しました。これをやるに従って赤本研究の結果は良くなっていきました。
★★★★☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 毎日速聴で聴いていました。
・数学
★★★★☆角田数学BY
 自信のない問題だけをちょこちょこやっていました。 ★★★★☆合格!数学VC 実力up!問題集
 角田数学BYと並行してやっていました。これも自信のない問題だけをやっていました。結構たくさんあって、しんどかったかったことを覚えています。理系の入試では、数学VCがメインで出題されるので、数学TA・UBは赤本研究だけで勉強していました。
・化学
★★★☆☆大学入試の得点源 化学[無機]
 知識の確認に使っていました。
★★★★☆化学特講T
 この時点で出来なかった問題だけをやっていました。
★★★☆☆化学計算問題でるとこだけ!
 簡単な問題しかありませんが、西村先生の解き方を確認するのに便利だったので、あれ?あの問題どうやって解くんだっけ?という時に使っていました。
・生物
★★★★☆一問一答 まる覚え生物T、一問一答 まる覚え生物U
 これは、現役の時にやっていて知識の確認に便利だったので、ちょこちょこやっていました。センター対策ばかりやっていると、生物Uの範囲のことを忘れてしまうことがあるはずなので、そういう時に使えると思います。

5−2、1月1日〜1月14日(15日は予備日)
・英語
★★★★☆自分で作った医系英単語帳
 空いている時間にパラパラ見ていました。
★★★★☆英文法・語法のトレーニング 演習編
 この時期に1周しました。
★★★★☆イングリッシュ・アドベンチャー(ドリッピー)
 毎日速聴で聴いていました。
・数学
★★★★☆合格!数学VC 実力up!問題集
 自信のない問題だけをやっていました。
・化学
★★★☆☆大学入試の得点源 化学[無機]
 知識の確認に使いました。
★★★☆☆化学計算問題でるとこだけ!
 解き方の確認に使っていました。
・生物
★★★★☆一問一答 まる覚え生物T、一問一答 まる覚え生物U
 知識の確認に使っていました。
〜センター対策〜
僕は、@防衛医大の1次試験にすら落ちてしまい、今年の私立受験でも引っかからなかったら本当に後がないと危機感を感じまくっていたAセンターの4日後に私立医学部の入試が始まってしまうB去年センター対策ばかり重視していて、私立医学部の受験までにセンター脳を全く戻せなかった、という理由から、国立医学部志望なのにも関わらず、センター対策はしたことはしたのですがあまりやりませんでした。結局、センター試験まで1日中センター対策をする日という日はありませんでした。センター対策に関しては、僕の体験記を読んでもあまり参考にならないかもしれませんが、一応、使った参考書や問題集を書いておきます。
・国語
出口の現代文、ゴロゴ、マドンナ古文、早覚え速答法、センターの過去問、河合のセンター総合問題集、センターパック
・数学
江川先生のセンター対策用プリント、センターの過去問、河合のセンター総合問題集、センターパック
・英語
英語頻出問題総演習にある発音・アクセントの部分、英文法・語法のトレーニング 戦略編、オーバルZ、センターの過去問、河合のセンター総合問題集、センターパック
・化学
センターの過去問、河合のセンター総合問題集、センターパック
・生物
勝てる!センター生物(友達が持っていたので、後ろにある模擬テストだけコピーさせてもらってやりました)、センターの過去問、河合のセンター総合問題集、センターパック
・政経
政治・経済 集中講義、政治・経済 用語&問題、河合のセンター総合問題集、センターパック

6、受験期(1月16日〜2月8日)
国立医学部志望の人は、センター試験の後にすぐ私大受験が始まるので、どの直前講習を受講するかをしっかりと考えなければなりません。僕は、受験の日程との兼ね合いで医系英語と生物を受講していました。この時期の勉強法は、基本的に知識系の確認と赤本で間違えたところの解きなおしがメインでした。

<回想>
この2年を振り返ると、まずは「キツかった、ツラかった」という言葉が頭をよぎります。まず現役の時、今考えてみると現役の時の僕の勉強法はあまりいい勉強法とは言えないのですが、その時には正しいと信じてガチでやっていたのであり、そうしたのにも関わらず国立医学部にはもちろん、全ての私立医学部の1次試験にすらひっかかることが出来ませんでした。しかし僕とは対照的に、周りの受験仲間はたくさんの学校を合格していき、僕はなんてなさけないのだろうと思い、家ですすり泣いてしまったことを覚えています。受験が終わり、友達と遊んでいる時も、卒業式の時も、どこか自分が周りから孤立しているような感じがしていました。僕は、中学受験で高輪高校が第一志望であり3回中の1回目で合格してしまったために割と楽に人生を送ってきたので、受験に落ちるということがこんなにも悔しいことだと思っていませんでした。それからは、自問自答の嵐でした。なぜ自分は落ちてしまったのか、自分の勉強法のどこが悪かったのか、どの点は良かったのか・・・。この自問自答の結果、僕は自分を知るということが少しずつできるようになり、前期と夏の間は自分の中では各教科に対する理解度が高まり、少しずつではあるけれども伸びていることを実感していました。しかし、また壁がやってきました。それは防衛医大の受験です。この受験では、今までの勉強の成果を出すチャンスだったので、僕は防衛医大を受験する人たちを集めて、みんなで赤本の演習をしました。この赤本演習の時点では、みんな防衛医大合格にはかなり難しい状況でした。そして、防衛医大の受験当日。かなり緊張しました。最初は択一式の試験。「始め!」という合図がありました。その瞬間、僕の頭はフリーズしました。「なんだ、これは・・・。全く英文が読めない・・・。」結局5分間何も出来ませんでした。その後の試験では、この失態を取り戻さなければならないと思い奮闘しましたが、結局はあまりいいできとはいえませんでした。発表の日、医系英語の授業があり、防衛医大を受験した4人がそこにいました。みんな少しソワソワしながら授業を受けていました。そんな時、浅野先生は突然告げたのです。合格者の名前を。結果は、4人中3人合格。僕だけが落ちました。ふと横を見るとガッツポーズをしながら喜んでいる人が、前を見ると信じられないと言いながら喜んでいる2人がいました。また自分だけが孤立したような感覚が襲ってきました。そして、言葉に出来ないほどの悔しさと悲しみの感情がこみあげてきました。こらえきれずに授業の休み時間にトイレに行って、思いっきり泣いてしまいました。また・・・また・・・同じようなことを繰り返してしまうのだろうか・・・と、思いながら泣きました。 今、受験が終わってから考えてみると、防衛医大には落ちて良かったなと思います。たぶん、僕が防衛医大に合格していたら完全に調子に乗って、気がゆるんでいたでしょう。防衛医大に落ち、改めて自分の悪いところを見つけられることが出来たから私立の医学部に合格できたのだと思います。合格した時には、合格とはこんなにも嬉しいものなのかと思うほど嬉しかったです。みなさんにもこのような経験をして欲しいと思います。

<最後に>
 以上が僕の合格体験記です。皆さんにとって参考になったでしょうか?参考になったら、とてもうれしいです。  ガンジョーには、大変お世話になりました。僕はガンジョー以外の予備校に行っていたら、勉強面でも精神面でも大きな"変化"を遂げることは出来なかったと思います。この塾にいたからこそ、「アゲアゲEVERY NIGHT」をみんなの前で踊れたのだと思います。そういうことも含めて、浪人して良かったと思います。現役の時に下手に私立のどこかに引っかかってしまったら、幼稚な考え方しか出来ないまま人生を生きていくことになっていたと思います。浅野先生、マリさん、そして各先生方、本当にありがとうございました。ここでの思い出は、一生忘れません。本当にありがとうございました。