受験勉強レポート

東京大学文科一類合格 T.N(2016年 桜修/現役合格)
追い込み
〈はじめに・・・勉強への向き合い方〉
私は日々の勉強への向き合い方が最も重要だと思います。私が重要だと思っていることを箇条書きにします。
・「勉強は重さ=体積(時間)×密度(質) 」 何をどれだけやったかではなく何を身につけたか。
・「自分に合ったやり方」 自分のことを一番分かっているのは自分。今何が足りていないか分解して考える。
・「勉強を楽しむ」 好きこそものの上手なれ。嫌々やると苦痛ばかりで後々振り返ると驚くほど何も身についていない。問題が解けるようになること、点数が上がることをゲーム感覚で楽しめるようにするとよい。
・「やりたくないときは無理にやらない」 いっそさぼるほうが危機感からその後の効率が上がることも。
・「現実味の無い目標は時に逆効果」 高い志望を持つこと、行きたいと強く思うことが大事というが、どこかで無理だと思っていたり、運でどうにかなると考えていたりしないか。夏ごろから具体的に各教科の第何問で何点ずつとれるようになりそうか計算すること。受かればいいなで受かることはない。
・「後半の追い込み」人間、直前やったことの方が覚えている。年明けから量重視で最後まで粘り続けること。また、私の行っていた学校をはじめ、都立高校の多くは部活は高3の六月、長いと八月後半まで部活があり、みなそこから驚異的に伸びる(今年私の通っていた学校では東大理2、京大法学部の2人は8月まで部活していました)。今までの成績が良くても全く安心できない。

〈勉強法・・・私の勉強法と思ったこと〉
東京大学を第一志望に決めたのは高2の1月です。そのころから苦手だった英語だけ塾に行き、なんとなく勉強を始めましたが、それなりにやりだしたのは春休みです。6月までは週2だけバレエもしていました。私は学校の友達と高校受験生の弟の勉強量がとても多かったこともあり、もともと量より質派でしたが量もかなりやりました。やはり高いところに合格するためには、適度に息抜きしつつも量が絶対に必要です。 各教科の目標は、合格最低点+40点を割り当て、それを最低ラインにしました。英語はやれば最も安定して点を稼げるため、重点的にやり苦手から得意にしました。 センター対策は学校がやってくれたため自分では1月に入ってから大量に解いただけです。1月はセンター対策しかしてません。東大2次対策、私文対策を本格的に始めたのはセンター後です。

国語・・・過去問を4月から月1くらい。センター明けからは駿台を週1ほど。現代文はこれまでの学力で大きく左右される。壊滅的でも4月から過去問解き始める。古典は古文単語と文法を夏までに自分でやる。沢山解く中でよくあるパターンをつかめるようになるとよい。

数学・・・春休みから6月までフォーカスゴールド、夏休みプラチカ、9月から25ヶ年。高2までにある程度できているのが望ましい。文系は直前期を本番どうなるか不安定で急には伸びない数学に費やせないため夏休みにはほぼ完成させる。プラチカは心が折れるのでおすすめしない。

英語・・・単語は春休みターゲット1900、その後鉄壁を繰り返し。文法、イディオムはビンテージ。リスニングはキムタツの東大英語リスニング。リーディングは塾。ライティングは学校の授業。4月から壊滅的ながら月1くらいで過去問を解き、センター後25ヶ年。単語と基本文法をきっちりつめることが8割。あとは沢山読み、書き、解く。英語はやれば伸び、配点も高いため重点的にやるべき。

世界史・・・書き込み教科書のみ使用。冬休みまでに教科書レベル完成。難しい単語より因果関係などをきっちり説明できるようになることを重点に置く。センター後25ヶ年、私大受験の1週間前から用語集ひたすら覚える。本当に直前の1週間で20点、1時間で5点は伸びる。