受験勉強レポート

合格体験記  M.S
(東京都市大学付属高校卒 慶応大学経済学部進学)                  受験大学
 大学 学部      方式  合否
慶応大学 経済      一般   ◎
早稲田大学 商      一般   ○
上智大学 経済      一般   ○
同志社大学 経済     一般   ○
明治大学 商       一般   ○
首都大学 法       一般   ○
早稲田大学 政治経済   一般   ×
早稲田大学 社会学部   一般   ×


僕は高3夏(8月上旬)に文転しました。この合格体験記で文転した理由、文転後の勉強方法などについて書きたいと思います。

<文系理系の選択>
 僕は先ほども書いたように、高3夏に文転しました。それまでの経緯をかきます。 僕の通っていた高校では高2から文系か理系を選択します。そのとき自分は文理どちらでも上手くやっていく自身があり、「就職は理系のほうが有利」という情報や、周りの人からずっと理系だと思われていたこともあり、特に理系でやりたいこともないまま、結局理系にしてしまいました。 高3になるときに文転する機会がありましたが、「周りと比べて不利になるのではなあいか」などと考えてしまい、文転する勇気が出ませんでした。 高3の春〜夏にかけては週5で塾の授業をとり、自分ではかなり努力していたつもりでしたが、成績は伸びず偏差値55くらいで停滞していました。また、理系でやりたいことは依然として見つからず、それまで志望していた東工大も現実感がなくなり、志望校・志望学部も入ってから文転できる大学(北大)や文系に近い理系学部(筑波・社工)にしようかと思っていましたが、さすがに高3の夏に文転するという発想はなく、高3になる時に文転しなかったことを激しく後悔していました。 そんな夏休みのある日、僕は浅野先生に面談を申し込み、志望校を東工大から北大にする旨を伝えました。そのとき浅野先生は、「本当に理系のままでいいのか」という質問をされ僕に1日考えてくるように言われました。翌日、僕が「間に合うならば文系に行きたい」ということを伝えると先生は「受験のシステム的には間に合う」といわれ、その言葉でやっと文転する決断ができました。 このように僕はいろいろ迷ったすえ、かなり遅くなってから文系になりました。ですから、もし巖丈の理系の生徒で文転したいと思う人がいたら、もう遅いということは無いと思います、一度、浅野先生に相談してみるのが良いとおもいます。

<受験勉強>
僕は自宅だとすぐに遊んでしまい集中できないので、自習室を利用していました。文転してからは毎日のように通っていまいた。また学校では理系なのでほとんど勉強せずボーっと授業を聞いていて、定期テストなどは散々なものでした。あげくの果てには「間に合わないかもしれない」という不安から、学校を一ヶ月間休むという暴挙にでて、ひたすら自習室で数学をやったりしていました。 こんなことをしていたので、学校では「受からなそうな奴」の筆頭でしたが、模試などの結果は順調に伸びていたので、あまり気にしていませんでした。

以下受験に使った参考書を紹介します。
・ 英語(単語)
@ ターゲット1900:ダラダラとやっていたせいで、高2の初めのころから始めて高2 の    終わり頃までかかりました。英文を読むのに必要不可欠な単語が多く載っているので1500くらいまでは早めに覚えるのが良いと思います。
A 東大英単語熟語鉄壁:かなり分厚いですが、@とかぶるものも多く気軽に進めていくことができます。また、語源、イラスト、クイズ、などで覚えやすい工夫がしてあり、とてもお勧めの単語帳です。
B 単語王2202:@、Aを大体覚えて、飽きてきたときに買いました。ほとんど知っている単語だったので、かなり早く終わらせられました。知っている単語の確認にもなり良かったです。
C システム英単語:@、A、Bを終えた頃にかいました。知らない単語は全部で20個もなかったので、3日くらいで終わりました。確認につかえます。

・英語(文法・語法対策)
僕は文法・語法が最後まで苦手だったので、参考になるかわかりませんが一応書いておきます。
@ 基礎英文法問題演習:高2の初めに買い、3周くらいやって全く覚えられずに放置。しかし受験間じかになって再び手にとってやってみると、案外スラスラ覚えられるようになっていました。その後また3周くらいやり大体覚えました。
A 英語頻出問題総演習(英頻):夏にやりました。

・ 英語(解釈・問題集)
@ 英文解釈の技術100:夏にやりました。浅野先生の授業で覚えたことをフル活用することができます。
A 基礎英文問題精講:@と同様です。
B 英文読解の透視図:夏が終わってからやりました。ここまでやれば解釈は問題ないかとおもいます。
C キムタツの私大英語リーディング:夏が終わってからやりました。私文の人にはお勧めです。
D 英会話問題の徹底演習:早稲田の会話文対策のためにつかいました。

* 熟語について:東大英単語熟語鉄壁と英頻に載っているものを覚えておけば十分だとおもいます。
* その他の英語の勉強:私文の人は時間があると思うので、洋書を2冊くらい読んでおくと良いとおもいます。僕は「HOLES」という児童向けの小説と、「Outliers」というノンフィクションを読みましたが、英文に対する恐怖がなくなり、読むスピードもつき、読解力も上がって良いことだらけでした。しかも普通に英語を勉強するよりも飽きません。
* 英作文について:特に参考書はやりませんでした。英作文ノートを利用しました。

・ 数学
理系の頃から数学は苦手でした。間違えた問題はその日のうちに復習し、翌日にもやってみるのが良いと思います。
@ 大学への数学 一対一対応の演習/数学U/数学B:夏休みから始めました。一番役に立った参考書です。解説がとても丁寧です。
A 文系数学良問のプラチカ:数学TAはこれだけしかやりませんでしたが、僕はこれで十分でした。夏休みが終わってから初めて、受験直前までに4周以上やりました。(2周目と3周目は間違った所だけやり、4周目はまた全てやりました。)

・ 現代文
新井先生の授業を受け、読書をし、志望大学の過去問をときまくれば十分だとおもいます。

・ 小論文
慶応経済の場合は特に対策は必要ないと思います。ふつうに早稲田とかの現代文を解いたり、本を読んだりして、何年分か誰か先生に添削をしてもらえばいいとおもいます。

・古文
理系の頃古文はだいきらいで全く読めませんでした。8月から始めましたが古文の問題はかなり解けるようになりました。助動詞は早めに覚えておくと良いとおもいます。

(文法)
@ 望月古文文法講義の実況中継(上)/(下):この参考書は、向いている人と、向いていない人がいるとおもいますが、僕は大変重宝させてもらいました。
A ステップアップノート30古典文法トレーニング:確認につかいます。
(単語)
  @ マドンナ古文単語230:必要最低限の230語が載っています。解説もよく読んでおくと良いと思います。5日あれば覚えられると思います。
A ゴロ565(手帖タイプ):賛否両論ある単語帳ですが、@の後にやると効果的です。ただし@の230に含まれる部分には色ペンなどで大きく×を書いてなるべく見ないようにしたほうが良いです。

* 赤本:第一志望の赤本は少なくとも10年分くらいやると良いです。今年の慶応経済の数学は赤本をやっていた人がかなり有利だったと思います。

・ <最後に>
僕が文転してから頑張れたのは、一つは理系のときに相当つらいおもいをしたからだと思います。実際、文転してから「勉強がとても楽になった」という感じでした。もう一つは、この塾は他の塾とは「感覚」が違うからだとおもいます。もし他の塾に行っていたらMARCHを目指してがんばっていたと思います。(実際に、僕が巖丈に入塾するとき、もう一つ体験で行っていた塾では先生が「オレは君たちにがんばって青学とかにいってほしい」と言っており、僕も半分その気になっていました。)
あと、受験勉強では自分のペースを守ることが大切だとおもいます。学校の先生の言うことや周りの友達にアドバイスしてもらうのはいいですが、流されすぎるのは良くないです。自信をもって勉強することです。でないと不安で勉強どころじゃあなくなります。また、模試の結果などでうかれている時や、何かがおろそかになったときなどは浅野先生が、「少し厳しい一言」を言ってくれるので、緊張感を持続させられました。
僕の合格体験記はこれで終わります。これが、少しでも数学を使う私立文系の皆さんや、理系だけど「本当に理系でいいのか」悩んでいる人の役にたってくれれば良いと思います。合格を祈っています!
 最後に、的確なアドバイスをくれた浅野先生、小論文の添削までしてくれた新井先生、理系だったときに精神的に強くしてくれた先生方、あと相談に乗ってくれたヨスケさん、本当にお世話になりました。