受験勉強レポート

I.K(駒場東邦 2017卒)
拙い文章にはなりますが、自分で吸収すべきとこだなって思った部分を拾ってもらえればこっちも満足です。ぜひ、これからの受験勉強に役立ててください!
入試結果一覧
防衛医科大学校 医学部 合格
東京理科大学 理工学部 建築学科 不合格
東京理科大学 工学部 建築学科 合格
慶應義塾大学 理工学部 学問5 合格
早稲田大学 創造理工学部 建築学科 合格
早稲田大学 教育学部 数学科 合格
京都大学 工学部 電気電子工学科 合格
 (合格学科は第二志望のもの。第一志望は建築学科)
横浜国立大学 都市科学部 建築学科 未受験


科目ごとの勉強
数学
 僕自身は、同じ問題を繰り返し(三回以上)解いて身に着けるよりは、一度解いたときにしっかり解き方・考え方を理解して、より多くの問題に触れていました。ここは意見が分かれる所ですが、繰り返しやるってことは一回の問題の思考が少ない証拠だと感じます。第一、当たり前のことですが試験で前にやった問題がそのまま出ることなんか99%ありません。つまりは、大事なのは考え方を身に着けることです。そういった意味では、自分で手を動かし、頭を動かして問題の題意を理解してあげる方が収穫は多いですし、記憶にもより強く残って繰り返す必要もないです。
それと、自分の苦手な単元だとか、志望校の傾向だとかは常に把握しておきましょう。Ganjoの先生方は素晴らしい人ばかりで、モキモキはもちろん、「難しい問題ください!」なんて言ったら本当に難しい問題をくれます。先生側が問題を知っている分解説も聞けるので、積極的に行動して弱点をなくしましょう。

物理
 物理の勉強で最初に役立ったのは教科書(学校の授業も含む)と「物理のエッセンス」(河合出版)です。この二つは役割がまったく違います。まず、教科書で物理の事象のルールや法則を学習できます。問題を解くうえでそういった知識を身に着けておくと、「知っていれば解ける」問題に時間をかけずに済んだり、問題の導入にすんなり従えるようになります。そして、物理のエッセンス。これは受験生の大部分が愛用する参考書であり、個人差はあるものの点数をグンと上げられる逸品です。というのも、この参考書で学べるのはより基本的な物理のルールと、実際的な問題の解き方なのですが、これを知らない受験生が最初はほとんどだからです。みんな武器は持っていてもその使い方を知りません。解き方を知っているのとそうでないのでは、問題演習で吸収できる力量も大きく変わります。教科書とエッセンスはともに有用なので、ぜひ利用しましょう。
 そして、武器を使えるようになったらあとは実戦を繰り返して慣れるだけです。Ganjoの講師(?)であるK先生は、生徒思いの協力的なお兄さん(??)なので、講習中の問題には面白い問題を組み込んでくれますし、個別で必要になれば問題も与えてくれます。どんどん頼りましょう。物理はしっかりと学習すると、事故を除けば高水準で安定してくれる科目なので、特に努力しどころです。

化学
 皆さん、現時点で化学はどれほど学習しているのでしょうか?もちろん、これを読んでいる人は高三の人だけじゃない(と個人的にはうれしいですね!)ですし、何より学校単位で進め方も違うので、この順番でやれなんてことは言えませんが、実際のところ順番はそこまで関係ありません。化学で大事なのは(化学に限った話ではないですが、特にという意味で)"確かな"知識をコツコツ積んでいくことです。言い換えてしまうなら、半端な知識はかえって害だということになります。これは現役の時にとある大学生の受け売りで説得力もありますし、自分もそうだなと感じました。ただA→Bという流れだけ覚えてしまうと、その"→"の過程を理解しないことになります。これがマズいのは皆さん分かりますよね!それに、物事を覚えるという意味でも効率は悪くなります。何かを覚えるときは、色々なことを連想ゲーム的に組み合わせてしまうほうがいいらしいです(脳科学の研究によるとそうらしいです)。更には、限定した話になると、詳しいとこまで聞いてくる選択肢問題でも困ってしまいます。二つの単語がセットだと知っていても、つながり方が分からなければ無駄ですもんね。
 正直なところ、化学は覚えてしまえばほとんどどうってこともない科目ですが、ネックなのはその密度なので、復習は繰り返し、丁寧にやってください。

英語
 英語で特に大事だなと感じたのは「構造決定」と「単語」です。この二つの力を身に着ければ英文を読むのに苦労することは少なくなります。一部の例外を除いて、基本的には英文さえ読めてしまえば正解を出すことができるようになります。(当たり前ですけどね……)
 ただ、それらをすべて完璧にしている人は少ないです。自分もできない側の人間でした。そこで大事になってくるのはテクニックの部分でした。ここには、要約をするときにはキーセンテンスの設定から始めるとか、ひとつの単語の意味が分からないときに、その意味を周りの分かる文脈・単語から類推するなど、様々なことが含まれます。あくまで自分の学校と比べて、といった話にはなりますが、Ganjoではそういったテクニックを多く教えられました(通常の授業、早朝ゼミなどなど…)。そういった意味では、この塾で学んだことの復習をしっかりすれば、効率的に成績アップにつながると言えると思います。
 ただ忘れてほしくないのは、大事なのは冒頭で述べた「構造決定」と「単語」だということです。確かにこれらはすぐに得点アップにつながる、なんてことはないです。しかし、この力を身につけないと基盤グラグラな状態が続くことになります。幸いこの塾では、新鮮な、若々しい単語テストを、若さに満ち溢れた先生が作ってくれるので、先輩や同学年と(時には後輩も…?)ぜひ点数を積極的に競い合って、互いに盤石の基盤を作り上げてください。
勉強面以外について(ほとんど勉強と関係ない話です。息抜き程度に。。。)
・防衛医大について。受験することは強くお勧めします。まず、手軽に受けられる点です。防衛医大の試験自体は秋にある訳ですが、僕自身対策を始めたのは夏休みの頭でした。周りの防医が第一志望でない人に聞くとこれでも早い方でしたね。この大学は、問題自体よりはその形式に慣れる対策が大事になりますので、こんな対策でも事足ります。それに、受験料がないのでお金の心配もする必要はありません。次に、他の受験者がすぐ近くにいて、争えるという点です。これは塾の中で受ける人が多ければの話ですが、同じ大学の過去問で競えるってのはいい体験だと思います。教室にみんなの結果でも貼りだしましょう。そして最後に、問題の処理が変わるところです。防医の試験はいわばタイムアタックテストです。バンバン問題を解いていく練習にもなるのでセンターにも役立ちます!うちの塾は受ける人が多いとは思いますが、繰り返して強くオススメしときます!

・皆さんは、大学受験をどのように考えていますか?もちろん、この答えは人それぞれ違いますが、しっかりと考えてほしいと思います。僕は、このことがすごく大事だと感じたからです。これは同級生を見ていてかんじたことなのですが、「将来こういったことをやりたい。だからこの大学に入りたいんだ!」なんて野望のあるやつは、集中力を切らさずにコンスタントに勉強を続けて、結果もしっかり出している印象でした。また、成績がいつも学年の30番以内に入っていたやつでも「将来はまだ決まってないけど、〇大は進振りがあるしトップ大学だからそこを目指そう。周りのやつも目指してるし。」って雰囲気だった人が落ちてしまったりもしています。これは決して進振りのことを馬鹿にしているわけでも、その人の考えを否定するつもりでもありません。ただ感じたのは、やはり熱意が違うな、ということです。目標がしっかりしているほどそれは頑張るための起爆剤になります。もちろん必要条件ではありませんけどね。

・受験勉強生活についてですが、ぜひ楽しく過ごしてください。人間ツライ気持ちのまま突き進んでもなかなかうまくいかないことが多いです。周りには仲のいい友達がたくさんいると思います。この塾は少人数な分、縦との繋がりも、横との繋がりも深まります。競い合うのも良し、仲良く勉強するのも(馴れ合いじゃなければ)良しだと思います。

・人によっては難しいかもしれませんが、ポジティブに物事を考えるのは強くお勧めします。メンタルも安定して、勉強もはかどります。落ち込んだ時もたいてい笑ってれば気持ちが楽になります。自分を追い詰めすぎるのも良くはないので、息抜きするところは無理せずそうしてください。

・ここで急に進学した大学での話をしますが(ん?どうしてコイツ合格体験記で大学生活の話ができてるんだ??)、何事にも興味がない、すべてが面倒だという人と友達になりました。色々と話を聞いていると、「大学での勉強はあくまで卒業のためにやっていることで、卒業は就職で大事だから目指してる。だからサークルとかも教養科目も興味ない」とのことらしいのです。もちろんそれも正しいなとは思いますが、つまんなそうにしているとも感じました。僕の勝手な願いになりますが、ぜひ様々なことに興味を持って取り組んでください。そして、自分のやりたいことをやって下さい。僕自身も進みたい分野に行けなかったので余計そう思います。まだどちらかといえばやりたい分野なので、納得せずとも楽しいです。ただ、ツライ気持ちはずっと残ります。なので、妥協する所は見極めて下さい。気の早い話ですけどね。大学での話とか一か月もまだ通ってないのになんだコイツって感じですが、これは後輩に伝えたいなと感じたので記しておきます。

 これで終わりになりましたが、少しでも助けになれればと願っています。悔いの残らないよう、自分で納得いく勉強を続けていってください!
 そして浅野先生(若さの権化)、マリさん、中三からお世話になっていた多くの先生方(特に三年間もずっとしょうもない面白い話を続けて、笑いをもってく割に勉強面は厳しく、何度も教室を凍らせたものの、親切に様々なことを教えてくれた最高の先輩であり塾講師、河合さん!)、勉強だとかご飯だとか(体験記出すの遅れたことだとか…)感謝することはたくさんありましたが、お世話になりました。ありがとうございました!