受験勉強レポート

M.K(私立武蔵高校 平成16年卒業)合格体験記(日本大学医学部合格)
「最後まで一日もノルマを達成できなかった」受験期
 〜あー・・・、今日も全部は終わらなかったか・・・〜

目次
一、はじめに
二、ハウトゥースタディー
三、近年の医学部受験について感じたこと
四、浪人生活を振り返ってみて
五、受験と運
六、医学部を受験しての感想
七、贈る言葉
八、最後に


一、はじめに
 僕は別に合格体験記を書く程のものじゃないというか、むしろこれは合格体験記なんてものではなく、(そもそも合格を体験するという感じがよくつかめないし)思索と模索?の日々であった僕の受験期を紹介するものである。これから受験をする方々の役に立てれば光栄です。ところで「最後まで一日もノルマを達成できなかった受験期」という題の説明をさせてもらうと、僕は受験期「限界まで頑張れば今日はこれくらいのノルマは達成できるだろう」というノルマを紙に書いてから勉強していた。しかし予定というのはくるうもので、というか予定通り行動するというのは、なかなか難しいもので、だいたいいつもよくて八割ぐらいしか終わらなかったのである。しかし僕は全く悲観していなかったし(もちろん今でもあの時はアレでぬかりなく頑張ったと思っている)むしろ八割もクリアしていたことに満足すらしていた。八割?・・・・まぁ二次試験で八割もとれればうかるわ。てな感じで。題の説明でとても長くなってしまったが、実際僕がしてきた努力なんて、それこそ目の色を変えて勉強のみをやっていた人に比べると、微々たるものであると思う。謙遜なんかじゃなくて。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり少し謙遜して。

二、ハウトゥースタディー
 ここでは見出しに書いてあることに反して特に詳しいHow to stadyは紹介しない。きっと僕よりも偉大な今年の合格者の方々が、かなり綿密に紹介してくれていることとふんでいる。(予想がはずれたらゴメンね。)それでも強いてアドバイスを送るとしたら、早い段階で自分なりの勉強法やらペースを確立することが最も重要である。その際、もちろん他の人が紹介してくれている方法を参考にするのもいいだろう。人によって感じ方は様々であると思うが、僕にとっては受験期は長いようで、短いようで、やっぱり長かったので、「自分のペース」(もちろん合格できるように考えて)を維持して、毎日コツコツこなしていくことが、志望大学に合格するための最短距離であると思う。個人的な意見だが、受験勉強に「近道」ないし「裏道」はないように思う。あったとしてもその道を通るのは、あらゆる意味でリスクが高いので、途中で道に迷ってしまい、目標地点(ここでいう志望校合格)へ到達できない可能性が高い。継続は力なりという有名な文句があるが、年を重ねるにつれ、この言葉の重さ、難しさ、またいかに核心をついている言葉なのかということを改めて深く感じる。二・三カ月で一年分の勉強をこなした人と、一年分の勉強を一年かけてコツコツとやってきた人では、スゴさでいうと当然、前者の人の方が何倍もすごいが、おそらく受験に勝つのは後者であろう。例えは長くてよくわからなくなったが、要は自分のペースで継続していくことが大事。もちろんどのようなペースで、どの程度完成させれば合格できるかを考えて。

三、近年の医学部受験について感じたこと
 しかしまぁー出生率1,29は低い。すさまじく低い。「いいんですか日本さんこのままで?」と問いたくなる。日本人は強制もされていないのに自主的に「一人っ子対策」を実行してるみたいだ。こんなことをこの場で書くのもどうかと思うが、一人っ子というのはよくない。もちろん例外の子もいるが、一人っ子というのは「自己中心的」で「わがまま」で、といった感じの子に育ちやすい。ように感じる。もちろん、繰り返しになるが、例外的に良い子も(たくさん)いる。しかしやっぱり兄弟がいることで我慢ということを知り、兄弟で遊ぶ(友達と遊ぶのとはまた違った)ことの楽しさを知り、弟や妹を思う思いやりの心が生まれ、これらのことはまことに大切なことであると感じる。近年では少子化が進み、一人の子供に費やせる教育費が増大したこと、不況から資格のある職業につきたいという気持ちなどから、私立の医学部にも行ける子供が増えている傾向にあり、もはや、私立の医学部ですら(ある一定のレベル以上だが)簡単に入れてくれるところはない。
私大の医学部では、正規合格者の倍率は平均20倍であり、人気の大学に至っては、30倍も超える。そのまんまだが、30人に1人しか受からないのである。これは良く考えてみると、すごいことで、例えば一クラス30人の教室があったとしたら、その中の一番頭のいい子一人が合格するのである。あー恐ろしい。と言いつつも、特に悲観することはない。次に説明することは、去年医学部を受験した時に気づいたことである。例えば、ある大学(医学部)で2000人の受験者がいたとすると、そのうちの1500人は「全く」という形容詞を付けても差し支えないほど乏しいか、もしくは来年のための試し受験的な感覚で受けている人々で構成されている。1500は少し言い過ぎかもしれないが、おそらく1000はかたい。つまり、戦場で地に足をつけて武器を持っているのは、残りの500人であり、一次合格者の数が大体350〜400人ということを考慮すると、まぁ真面目にコツコツと勉強していれば、一次は通るんじゃないでしょうか。と、最後はまるで医学部受験は楽だ、みたいな雰囲気になってしまったが、言いたいことは逆で、とりあえず厳しいのが現状。Because 正規合格者は100人だから。 四、浪人生活を振り返ってみて
先輩の中には「浪人期はとてもいい人生結果になったから、浪人してみるのもいい」などという感想を述べていらっしゃった方もいたが、確かに浪人期は本当に様々なことを考えさせられ、いい人生経験になったかもしれないというか、僕の場合はなったが、それはあくまでも大学にようやく受かった後、振り返って考えてみたらの話であって、実際浪人をしている現在進行形の時期は、「楽しい」とか控えめに言っても、「いい経験をしているな」なんてことは、微塵も思わなかった。運動したい・新しい服を買いたい・テレビが見たいなど、日々自分の内から湧き出てくる欲望との闘いだった。振り返ってみると、正に激戦だった。第3次世界大戦かと思った。・・・・と言いつつも、これらのことも少しはした。(槇絵入)もちろん、あくまでもストレスを溜め込

むのは良くないからと思ったからであって・・・。まぁとにかく浪人しないですむのなら、しないにこしたことはないので、現役で合格するのが一番です。