受験勉強レポート

合格体験記
 M.S(2017年白百合学園高校卒)
受験校:中央大学法学部(センター) ○/立教大学法学部(センター) ○/明治大学政治経済学部(センター・全学部) ○/上智大学法学部 ○/早稲田大学文化構想学部○ 、法学部 ○、政治経済学部 ◎、 社会科学部 ○/慶応義塾大学法学部 ○  ※〇は合格。◎が進学先

以下に述べることは、あくまでも私個人の一例であり、しかも私は私文なので、参考になることもあれば、ならないこともあると思います・・・。なので、こんな風にやっていた人もいるのだな、くらいに思って適当に読んで頂ければ幸いです。

心掛けていたこと
*健康に気を付けること
私は他の人に比べて、とにかく体力がなく、疲れやすく、更にちょっとでも疲労をためるとすぐ風邪をひく人間なので、 体調管理をまず最優先にしました。とりあえずよく寝てよく食べようと思い、三食きちんと食べて、受験直前期は遅くとも10時半には寝て、7時に起きる、みたいな、むしろ寝過ぎといっていい位の生活を送っていました。そのおかげか大した風邪はひかずに済みました。
*一日のサイクルを作ること
学校に行っている時と同じようなサイクルを、塾での勉強においても作りたいなと思い、毎日9時位に塾に行って、7時前には帰る、みたいなサイクルを自分で作って、それを続けました。
*学校の授業を大事にすること
学校に関しては、行くだけで一日のリズムも作ることができるし、それなりにためになることも教えてくれると思うので、私は真面目に行くべきだと思います。特に、古漢や日本史の基礎は学校の授業をきくことで形作られるものだと思うので、真面目に授業をきくべきです。また個人的に倫理も哲学っぽい文章が現代文で出てきた時とかに役に立つかなと思い、真面目にきいていました。ただ明らかに使わない科目は、遠慮なく睡眠もしくは内職時間にしていいと思います。
*だらだらやらないこと
私は上で述べたように、本当に体力がないので、人よりも勉強の量を増やすのはちょっと難しいなと考えました。 その代わりに、無駄な時間を減らして、勉強の質を高めることを心掛けました。特に、浅野先生のいう「ただ座っている」人にならないように気を付け、暗記科目の勉強などで、あ、今ただ右から左に書き写しているだけの時間にしかなってない!と思ったら、音楽を聴く、英語の問題を解くなどに切り替えて、集中力を取り戻すことを心掛けました。また、ずっと座っているとどうしても眠くなってしまう時間がでてきてしまいます。そういう時個人的におすすめなのは、特に冬場は、塾の外の非常階段にでて深呼吸をすることです。ちょっとあやしいひとですが、すごく寒いので一気に目が醒めます!
*たゆまぬ単語学習をすること
浅野先生からかなりしつこく言われていることだとは思いますが、やはり単語は大事だと改めて思います。早いうちから、かつ継続的に単語を勉強すればするほど、単語がわかれば・・・!という局面が減ると思うので、頑張りどころです。私はコツコツ単語をやるのが苦手だったので、一つの大きな休みごとに、単語帳を一冊強引にでも終わらせて、それ以外の間は覚えたことが抜けないように何回も覚えなおす、という手法をとっていました。(・・・英語に時間がかなり割かれることになるので、おすすめはしませんが、一応紹介してみました。具体的には高二冬休み:ターゲット1900、高三春休み:シス単、高三夏休み:鉄壁、という感じです。)
*息抜きをすること
私の場合では、家に帰って夕ご飯を食べた後、8時までは自由時間に設定して、だらだらしていました。休憩時間はやはり必要です。また、読書については、特に私文の方は、した方が良いと思います。私は近代の文章が出典の問題があまり得意ではなかったので、明治とか昭和初期の作家の短めの作品を電子辞書についているもので読み、ついでにそうした文章に慣れるようにしました。
センター対策
私文でも、おさえの学校をとることができ、安心できるので、センター対策は十分にすべきだと思います。私は特に現代文のセンターの問題が苦手だったので、結構沢山解きました。そしてそれが私大の勉強においても役に立ったのではと思います。また英語は、友達に勧められた手法なのですが、過去問の第三問までの部分をやる、という手法をとり、今までの全ての年度分、追試も含めて解きました。毎日ちょっとずつやればそんなに大変なことではないし、文法の確認に効果的なので、おすすめです。

過去問研究
今までの先輩方の合格体験記を読んでいてもあまりメインに書かれている感じはしなかったのですが、特に私文においては、これが物凄く!!重要だと思います。早慶の多くの学部は問題形式がだいぶ昔からずっと同じなので、早いうちから遠慮せずに沢山解いて、各学部特有の問題形式に慣れることが大事です。また過去問研究において、私が最も重要だと考えるのは、復習です。自分はどういう間違え方をしたのか、どういう思考回路をしたら解答を導けるのか、どういう問題形式を慣れこんだらもっとよい結果がでるようになるのか、様々な観点から分析するのが大事だと思います。そのように徹底的に分析することで、問題の中での頑張りどころがわかるようになったし、分析したものを、新たに問題を解く前に一通り読むことで、問題を解くイメージがつかみやすくなったし、なによりやり込んだ過去問研究ノートを試験会場にもっていって眺めるだけで、これだけやったのだからと自信にもなりました。

参考書等
*英語
 ベースは浅野先生の授業です。授業で聞いたことをまとめるノート(ofの4用法とか)を一冊作成することをお勧めします。授業プリントは絶対に復習した方がいいです!!私は英語が三科目の中で一番苦手でしたが、なんだかんだ英語が一番過去問において安定した成績を残しやすく、信頼できたので、英語の成績を上げる&安定させることが肝要かと思います。また、入試において、学校でやったことがあるテーマの英作文とか、長文が幾つか出たので、(これは国語についても言えることですが)、学校での問題演習も、やはり真面目にやった方がいいと思います。
以下使った参考書をさらっと紹介しようと思います。

・ターゲット1900?まずこれをきちんと覚えると、二冊目に入りやすいと思います。
・シス単?重点的にやれば力がつくと思います。おすすめです。
・鉄壁?量にびっくりするけれど、わかりやすいです。
・ネクステ?学校で&夏休みに使用。基礎英文法問題精講が個人的に全く合わず、さほどやらなかったので(ごめんなさい)、これと↓のをメインで使っていました。
・大学入試英語頻出問題総演習?左側の問題が良かったです。
*国語
学校の授業と塾の授業を大事にすること。小論文は自分の受ける学部の傾向を調べて、新聞記事でそれに近い内容の記事を、選んで読んでいくといいと思います。古漢は足を引っ張る対象とならないように、文理問わずできるだけ早いうちに、文法や句法、重要単語を頭に叩き込んだ方がいいです。
・完全征服標準古文単語?学校で使用。訳がびっくりする位長いけれど、語に対するイメージが広がります。
・古文単語formula?シンプルなつくりで見やすい。軽いので持ち運びがしやすいです。
・現代文と格闘する?夏休みに使用。解説が丁寧です。
・現代文キーワード読解?学校で使用。夏休みに自分でも再度読み込みました。
・私大編現代文のトレーニング? 秋から使用。難しく、解説の言葉が冷たいので心が折れかけますが、力がついたと思います。現代文が難しい私大対策に効果がある気がします。
・首都圏難関私大古文演習?秋から使用。標準的な問題が多くて、解説もわかりやすいです。
・現代文解法の新技術?理系の方にもおすすめ!問題集というよりは読み物。読んで損はないと思います。
・漢文早覚え即答法?漢文の基礎を埋めるのに役立ちます。
・小論文時事テーマとキーワード社会科学編?小論文の参考書はこれしか使いませんでしたが、良い参考書だったと思います。

上記のものに加え、学校でもらった古漢の文法書と句法書をよく読んでいました。
*日本史
学校及び塾の授業をちゃんときく&教科書をよく読み込むことが大事です。センターはもちろん、私大でもよく教科書の内容がでます。また、私は用語集を使用し始めたのがセンター後とかで、もっと早く使うべきだったと思います。一問一答に関しては、性に合わなくてあまり使いませんでした。追い込みすればいけるでしょ、などと私のような甘い見込みを立てず(もちろん追い込みは大事ですが)、定期的に勉強することが大事だと思います。
・教科書?一番大事!徹底的に読み込む!流れを押さえるように勉強したら良いと思います。
・用語集?入試で内容が割とそのまま使われています。
・実力をつける日本史100題?標準的。↓と合わせて、センター後に慌てて一気にやりました。
・日本史標準問題精講?タイトルの「標準」は詐欺です。普通に難しい。が、説明が丁寧でわかりやすいです。
・日本史史料問題一問一答?見やすい。学校のテキストと併用していました。
・伊達の速効日本史最勝王?すごく好きな参考書なのですが、代ゼミの参考書なので、本屋さんにない可能性大です。

読んでいる方へ
今これを読んでいる皆さんは、巖丈という非常に特殊な、けれども勉強する環境としては非常に恵まれた環境にせっかくいらっしゃるわけなので、学費のもとをとるためにも、自習室として通い詰めるなどして、ぜひこの環境を最大限に活用してください。巖丈には医学部志望の人が多く、沢山良い刺激を受けられるのもまた良いところだと思います。 私文においては、三教科のバランスがある程度良い&その中でも得意科目がある、という状態にさせることが大事なのではないかと思います。なので、逆にその中でも特に苦手科目がある、という人はその不釣り合いをできるだけなくしていくように勉強すれば良いと思います。私の場合、英語が特に苦手だったので、重点的にずっと勉強していました。 私が今回幸いにもよい結果が出たのは、正直半分くらいは運が良かったことに由来すると思います。とはいえ、もう半分は、自分でいうのもなんですが、きっとそれなりに真面目に頑張ってきたからであり、真面目に頑張れば、何かしらで頑張ったことが報われるのではと思います。辛いことの多い一年ではありますが、この一年の頑張り次第で成績は大きく変わるので、頑張ってください!応援しております。最後まで拙い文章を読んで頂き、ありがとうございました。