受験勉強レポート

2010年 東京工業大学 第5類 合格
   K.J(2009年桐蔭高校卒)

私が巖丈志摩に入ったのは高校3年の5月頃です。部活を引退し、そろそろ大学受験に本格的に力を入れ始めなければいけない時期です。なぜ巖丈志摩を選んだのかは、高校受験のときの塾の先生が巖丈志摩出身の大学生だったのがきっかけでした。この頃の学力は、東工大・早慶はE判定でした。特に英語が苦手で、どうしても他の教科に逃げてばかりでした。数学と理科も単元によってものすごい差があり、得意科目とはいえませんでした。この時から東工大志望でしたが、その理由は、高校受験の時に第一志望には受からなかったので、自分が落ちた高校の人に大学受験では絶対勝ちたいと思ったためです。
現役のとき巖丈志摩で受けていた科目は、前期は英語と数学、後期はそれに加え物理をとっていました。物理は今では先生が違うので、英語と数学について話します。英語は浅野先生の課題のうち、一番重要な単語に手をつけず、夏まですごしたために単語テストは9月まで40点ぐらいでした。つまり、「かっぱ」ですね。この時までに単語帳を一冊でも終わらせてれば、こんな点数を取るわけがないのに、それすらもしませんでした。このことからも英語から逃げていたことが分かると思います。単語はやれば伸びるものなので、それすらしなかった自分のことがバカだなと思います。次に数学は、角田先生の数学(数VC)をとっていて、宿題はしっかりしていましたが、復習をしていませんでした。実際、今から思うと英語といい数学といい、やらなくてはいけないことをしていなかったために、浪人という結果になったのだと思います。落ちるべくして落ちたってことです。確かに、それでも合格する人もいますが、あくまでそういう人もいるだけで、自分はその一人にはならないと思って勉強しないと後悔することになります。
浪人することが決まり、3月の間はただ呆然と時間が過ぎていました。今思うと、この時から少しずつやり始めていたらもっとよかったと思います。さっきから後悔ばかりです。4月になり、やっと真剣に勉強を始めました。このときにきつかったのが、集中できなかったことでした。周りのみんなが大学を決めて楽しんでいるのに、自分は浪人であるという事実をうけ入れることができなかったからです。事実やる気がないのでは、勉強しても何も入ってきません。その状況から打破する解決策は、「大学に落ちたことを本気で悔しいと思う気持ち」と「志望校をもう一度考え直してみること」だと思います。前者は皆感じていることなので、その気持ちを忘れないように心がけてください。後者がとても大事で、本当に自分のやりたいことは何なのか、どこの大学のどこの学部・学科がそれをできるのかを考え直してみてください。一番大事なことは「自分で決めること」。どうしても、他人に決めてもらうと、一年間そのやる気を持続できません。将来を他人に決めてもらうのではなく、自分で決めるということは当たり前だと思います。そうして自分は志望校が東大の理一に行きたいと強く思うようになりました。 上記を見ても分かると思いますが、合格したのは東京工業大学で、東京大学ではありません。しかも前期合格であるので、東京大学を受験してさえもいません。東工大には志望校が東京大学だったという人がたくさんいますが、そのうちの半分の人が前期に東京大学を受験していました。それを聞いて、たとえセンター試験を失敗したとしてもそこで諦めるのではなく、だったら二次試験で挽回してやろうという思いで前期に東京大学に受験するべきだったと後悔しました。このことから考えて欲しいのは、受ける前から諦めないということも必要だということです。ただ、注意して欲しいのは、足きりにだけはかからないようにしてください。
今までは後悔ばかりだったので、次に科目別に参考図書も入れて説明していきたいと思います。

英語
この科目はまずは単語をしっかりやって欲しいと思います。浅野先生に、耳にたこができるくらい聞かされていると思います。しかし、上記のように、この単語を勉強したかによって一年を棒に振ることになるかもしれません。参考図書は、浅野先生のオススメは置いときます。
< システム英単語(駿台) >
この単語帳は難易度でまとめてあり、頻出のものがワンフレーズで載っていることです。長い一文だと、結局単語しか見なくなり他の単語との結びつきが分からなくなると思います。
< 英文解釈教室(伊藤和夫) 出版 研究社 >
とても難しく量も多いのですがこの本がしっかり理解でき、かつやり通せば必ず英語が武器になると思います。また、この本では構造を重視するなど、浅野先生と通じるものがあるので、授業と矛盾は少ないと思います。
< 東京大学の英語25年 >
この本は志望校が東京大学以外の人は関係ないと思うかもしれませんが、やっぱり日本一の大学というだけあって、問題も良いし、あといろんな問題形式があり、後悔をするということはまずないと思います。 以上、参考図書ですが、まずは浅野先生の課題を一番にやるのがいいと思います。単語といい、授業の復習といいたくさんやるべきことはあるので、それを終えてまだ余裕がある人はやることをオススメします。

数学
 この科目もまずは授業の復習をメインにやってほしいです。それでいてまだ余裕がある人、もしくは数学を武器にしたい人は下の参考書をやってみてください。
<マセマ出版シリーズ> 
問題数はあまり多くはないのですが、頻出の問題が多く入っていてなかなかいい参考書だと思います。まず、数学がニガテという人は「合格!数学シリーズ」をオススメします。それ以下のレベルもあるのですが、かなり簡単という話なので、初めて始める人以外はニガテでもこの参考書で大丈夫だと思います。得意だという人は「ハイレベル・頻出レベル演習書」がオススメです。頻出レベルができれば、早慶レベル、ハイレベルができれば東大・一橋・東工大レベルの大学の数学を身に着けていると思います。
<大学への数学>
上の参考書がおわってさらに問題が欲しい人にオススメで、問題量がとても多いです。はっきり言って、ここまでやるなら他の科目をやったほうがいいのではないかと思います。それでも数学をしたい、大好きという人はやってください。でも、数学などの理系科目が大好きな人は英語が苦手なことが多いので、英語をやって欲しいです

物理
この科目も授業のプリントなどをしっかり復習することが一番です。それ以外でも頑張りたいなと思う人のための参考書です。  
<重要問題集>
まあ、皆さんこの参考書を知っていると思いますが、この参考書が一番無難なんじゃないかと思います。特にこれ以上はなすこともないくらいです。
<物理のエッセンス(河合塾)>
これさえ理解すれば、上記の重要問題集も解けるようになると思います。とくに電磁気のところでは、これだけで重要問題集の100%の問題が解けるようになりました。
<為近の物理演習T・U(代ゼミ)>
この問題集は重要問題集が終わり、さらに早慶以上の大学に行きたい人のための参考書です。
基本的に物理は過去問をたくさんすることが大事です。志望校の過去問が一番の参考書になります。

化学
この科目も授業が一番です。
<重要問題集>
これについては、熱く語りたいのはこの参考書を完璧にすれば、東大と医学部以外は絶対に受かるといわれるくらい「名作」です。これだけを3回以上はやって欲しいと思います。
<化学T・Uの新演習>
東大と医学部の人たちは重要問題集の他にこの参考書をやれば化学に関しては問題なくなっていると思います。

次に、巖丈志摩の上手な使い方です。この塾の特徴は少人数だということです。人数が少ないために、生徒同士知り合いになれるので、分からないところを気軽に聞ける仲間を作りやすいということです。先生に質問もしやすいです。なぜなら普段から自分のことを知られているので、自分のニガテなところを知ってもらえているため、何が必要なのかがすぐに教えてもらえます。勉強方法、進路について気軽に相談することができます。また、この塾は自習室の利用時間が長いということです。朝が得意な人は6時から勉強ができ、遅くまで残りたい人は夜の10時まで勉強ができます。特に、浪人生はこの「自習」が大事で、「自習」で受験の8割は決まると思います。朝早くから、夜遅くまで自習室は利用できるのでこれをうまく活用して、自分の目差す大学にいけるように頑張ってください。

最後に常に思い出してほしい言葉を贈ります。稚拙な文章でごめんなさい。各自この言葉の答えを見つけてください。

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